シリーズ ITお仕事図鑑シリーズ ITお仕事図鑑

YSEトップシリーズ ITお仕事図鑑 / 第16回 データアナリスト編

第16回 データアナリスト編

データアナリスト編

「シリーズ ITお仕事図鑑」第16回は「データアナリスト」編です。

「アナリスト」とは、「アナライズ」する人です。アナライズは、日本語では「分析」ですから、データを分析する人ということになります。

最近は、国、地方自治体や企業などが膨大な量のデータを提供しており、これらのデータは「ビッグデータ」と呼ばれています。そのビッグデータを分析して企業の課題を解決しようというのがデータアナリストのお仕事です。では、具体的にはどんなことをするのでしょうか。

データアナリストには大きく2つのタイプがあります。一つは、プログラムや統計手法を駆使してデータを分析し、結果から特徴、傾向や規則性を見つけ出して課題解決につなげるエンジニア型です。もう一つは、課題解決のためにはどのようなデータを分析すべきかを考え、仮説を立ててデータを分析し、解決策を提案するコンサルタント型です。どちらのタイプにしても、データを分析して何らかのアウトプットを行うというお仕事をします。また、2つのタイプの境界線は曖昧で、両方のタイプのお仕事をやっているデータアナリストもいます。

データアナリストに求められるスキルは、何よりまずデータ分析に必要な数学や統計学です。近頃は、人工知能の一分野である機械学習を使ってデータ分析するケースも増えており、プログラミングの知識も求められるようになっています。また、この分野の技術は著しいスピードで変化しているため、常に新しい技術を身に付けるために勉強を続けることも必要です。さらに、論理的に物事を考える力も必要とされます。データ分析ができたら、その結果を正しく顧客に伝えなければなりません。そのため、コミュニケーションスキルも必要とされます。

近年、いろいろな業種で大量のデータが蓄積されるようになってきており、データを有効活用してビジネスチャンスを広げたいと考える企業が増えています。それに対し、データを活用できるデータアナリストの数は全く足りない状況です。データアナリストになるには経験も必要ですので、すぐに大量のデータアナリストを養成することができません。つまり、データアナリストは希少な存在であり、将来性もあるお仕事といえます。

データアナリストを目指したくなりましたか?データを取り扱うにはITの知識が必要になります。まずは、プログラマやシステムエンジニアとして経験を積み、勉強しながらデータアナリストとなってはいかがでしょうか。


「YSeye24号」掲載