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第12回 セールスエンジニア編
「シリーズ ITお仕事図鑑」第12回は「セールスエンジニア」編です。
セールスエンジニアは、どんなお仕事をするのでしょうか。
日本語に直してみるとセールス=営業職、エンジニア=技術職となり、セールスエンジニアは技術営業と呼ばれます。一般的な営業職は、自社のサービスや製品を売り込むことがお仕事になりますが、セールスエンジニアのお仕事には、そこに技術的なことが加わります。
システム開発する場合は、コンピュータやプログラムに対する専門的な知識が必要になります。セールスエンジニアは営業職と顧客先に同行し、顧客からの技術的な質問に答えたり、顧客にあまり知識がない場合は、専門的なことをわかりやすく説明します。皆さんもそうだと思いますが、顧客は、高い買い物をするときにわからないことがあったら、その商品を買うのをやめてしまいます。それを防ぐのが、セールスエンジニアです。
従って、セールスエンジニアには、営業力と専門的な知識が求められます。IT業界の技術は、日進月歩を超えて秒進分歩と言われますので、セールスエンジニアとして活躍するためには、日々新しい技術に対する勉強が必要になります。また、自社の開発力などについてもよく知っておく必要があり、現場のエンジニアとのコミュニケーションも大切です。
実は、セールスエンジニアはIT業界だけのお仕事ではありません。いろいろなメーカでセールスエンジニアが活躍しています。それは、今までにない商品の場合、顧客にその商品の魅力を伝えられなければならないため、商品の機能や性能を熟知している営業職、つまりセールスエンジニアが必要となるためです。
また、売るだけがセールスエンジニアのお仕事ではありません。システムの導入の仕方や、導入後の使い方などのフォローもセールスエンジニアのお仕事となります。さらに、使用後の改善の相談など、顧客と長くお付き合いするお仕事です。顧客から直接話を聞けるため、技術者が気が付かないような製品の見方ができるという強みも身に着けることができます。
多くのセールスエンジニアは、エンジニアからキャリアチェンジしているようです。まずはエンジニアとして腕を磨き、将来はセールスエンジニアにチャレンジしてはいかがでしょうか。
「YSeye19号」掲載