モノづくり基礎セミナーは、2008年5月より隔月(奇数月)の土曜日に高校の先生方を対象に開催している組込み制御実験を行うセミナーです。
ブレッドボード(はんだ付け不要のボード)上にマイコンを用いた電子回路を作成し、プログラミングによって制御実験を行うため取り組みやすい内容になっています。
- 日時:平成22年1月23日(土) 9:00~12:30
- 開催場所:本校3階 302A教室
- 参加者:神奈川県内の高等学校の先生方
- 内容:
9:00~ 9:10 あいさつ
9:10~10:30 本日の予定および回路及びプログラムの説明
10:30~12:30 ハードウェア製作、プログラミングおよび実験 - 講師:吉野
今回の課題は「データロガー(データ記録装置)の製作」でした。データロガーはデータのログ(記録)をとる装置ですが、今回はセンサのデータをシリアルケーブルを通じてPCに送信する回路の実験に取り組みました。 PC側ではフリーウェアを利用して、シリアル通信データをエクセルファイルに保存しました。
実験システムのポイントは「A/D変換」と「シリアル通信制御」の二つです。「A/D変換(アナログ→ディジタル変換)」処理はセンサからマイコンへの入力をディジタルデータに加工します。次に、「シリアル通信制御」はマイコンからPCにデータを送信することを可能にします。いずれもPICマイコンのハードウェアに関する知識とプログラミング技術の両方を必要とする処理であり、マイコンを用いたモノづくりに応用していける実験でした。
マイコンやICチップの配線に若干苦戦しましたが、ご参加いただいた先生方は全員データロガーシステムの動作に成功されました。
センサーと通信を操れるようになると、モノづくりの幅が広がります。次回のセミナーでも、そのような実験をご提供できればと思います。ぜひまたご参加ください。ありがとうございました。
コメント