2017年度修学旅行:北陸の旅
11月15日から17日まで、修学旅行に行ってきました。伝統ある技術・工芸の国、金沢・福井をめぐる旅でした。
11月15日(水)
初日は技術・工芸の歴史を感じる一日でした。
羽田空港では飛行機のトラブルは一切なく、定刻通り出発し約1時間で小松空港に到着しました。
最初の訪問先である北陸先端科学技術大学院大学は、約1000人の学生が学ぶ、大学院だけの大学です。スーパーコンピュータを3台(CRAY社製、SGI社製、富士通社製)も持ち、文字通り最先端の研究活動を行なっています。
昼食と見学のために移動した先は、近江町市場。先日カニ漁が解禁になったこともあり、多くの人で賑わっていました。市場の中を思い思いに歩き、海鮮料理に舌鼓を打ちました。
金沢は工芸の町として古くから知られていますが、コイン大の厚さから1万分の1ミリに延ばすという金箔の加工は特に有名なものの一つです。横浜では見られない、贅沢なソフトクリームもありました!
食事をすませて、次の訪問先「兼六園」に向かいました。紅葉と緑がなんとも美しい庭園でした。この時期は「雪吊り」が始まっており、運よく作業風景を見ることができました。
ただその直後に霰(あられ)を伴う時雨に見舞われて、びっくりでした。程なく止んだのですが、バスに戻ると添乗員さんが「北陸ではこの時期、”弁当忘れても傘忘れるな”と言うんですよ」と教えてくれました。まさに、その通りでした。
初日最後の訪問先は「ひがし茶屋街」。古都金沢の風情が感じられる街並みを見て歩きました。
初日の日程を終えて宿に着くと、豪華な夕食が待っていました。エビやカニの刺身、天ぷらや蒸し物など、北陸の味覚を堪能しました。
11月16日(木)
2日目は福井県に移動して、県立恐竜博物館を見学しました。フクイラプトルなど地名のついた恐竜が5種類も発見されています。化石標本だけでなく恐竜を再現した映像やロボットの展示もあり、巨大な空間を巡って古生代からの大きな歴史を見ることができました。
この後、永平寺町まで移動して昼食は永平寺そばをいただきました。曹洞宗大本山である永平寺は現在も修行道場として多くの雲水が修行しています。道元禅師の廟や法堂などを見学しましたが、どこも塵ひとつないほど清められていて、歴史だけでなく修行の厳しさも感じられました。
この日最後の訪問先は、東尋坊でした。天候が心配でしたが、ちょうど運よく雨が上がったタイミングでたどり着きました。「世界に3ヶ所しかない輝石安山岩の柱状節理」だそうですが、そんな言葉よりも逆巻き打ち寄せる波と断崖絶壁に目がくらみ足がすくむ、リアルな体験ができました。
11月17日(金)
最終日は九谷焼の見学と「金箔貼り体験」。九谷焼の歴史や特徴を教わり、人間国宝の作家による作品を見せていただきました。文化財になりそうな壺からキレの良い醤油差しまで、いろいろな物が作られていて、九谷焼の厚みを感じました。
金箔貼りでは自分の手で器に金箔を載せるところから始まり、ドキドキしながら絵を描いていきました。本物の金箔を貼った、世界に一つしかない器を作ることができました。
帰りは金沢から北陸新幹線です。巨大な鼓のような形の「鼓門」が印象的な駅でした。大阪と同じくらいの時間で東京駅に到着。空路もそうでしたが、金沢の意外な近さに驚きました。
3日間の日程を終えて少々疲れてはいるものの、病気も怪我もなく無事に有意義な時間を楽しく過ごすことができました。美しいものや風景、激しい自然と歴史にふれて充実した旅でした。
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