平成28年2月17日から19日まで、
2泊3日の旅程で北海道(函館~札幌~小樽)に出かけました。
2月17日
ANA533便で函館空港を目指しました。
ところがこの日の函館は雪による悪天候のため「条件付きフライト」になりました。
条件付きフライトとは、到着地が台風や降雪などによって着陸できない場合は、
出発地に戻ることを承知で運行することです。
承知したとはいえ、まさか我々の搭乗したANA533便が
函館空港に雪による影響で着陸できず、羽田空港に戻るとは!(あわわわ…(;・∀・))
ANA533便。羽田はこんなに良い天気なのに函館は大雪 |
しかし、その後のANA557便によるこの日2回目のフライトで
無事函館空港に降り立つことが出来ました。
添乗員さんに聞いたところ、条件付きフライトで実際に引きかえすのは稀だということ。
少々、波乱含みではありましたが、ある意味貴重な経験だったのかもしれません。
2月18日
昨日とはうってかわってこの日は非常に良い天気。そして暖かい。
気持ちのよい旅行日和となりました。
この日は、まず函館で一二を誇る有名な観光地「五稜郭公園」を見るため、
「五稜郭タワー」を訪れました。
五稜郭は北方防備の目的で造られた、日本初のフランス築城方式の星型要塞で
国の特別史跡に指定されています。
幕軍と官軍の最期の戦いである箱館戦争の舞台となったことで有名ですね。
タワーの展望台から見るこの日の五稜郭は昨日の大雪の影響もあり、
真っ白の雪化粧。雪の函館の情緒を感じることが出来ました。
真っ白に雪化粧の五稜郭が美しすぎます |
箱館戦争でも有名な新撰組の土方歳三の像と一緒にパシャリ |
次なる場所へはバス移動です。
北海道はとにかく大きい!広い!
バスでの移動は1時間以上かかることが殆どです。
バスの中ではバスガイドさんの丁寧な解説を聞いたり、友達同士話したり、
ゲームしたりで楽しく過ごすことが出来ました。そうこうしているうちに、
目的地である「昭和新山」に到着しました。
昭和新山をバックに記念撮影 |
奇跡の山!昭和新山! |
昭和18年、突然地震と共に始まり、麦畑が隆起して出来た火山は、
後に昭和新山と命名されました。
2年余りで誕生した昭和新山は「奇跡の山」と言われており、
このような山は世界でただ一つで世界中の人々に注目されているとのことです。
見学してから昼食をとり、次なる目的地
「しらおいポロトコタンアイヌ民族博物館」へ向かいました。
ポロトコタンとは、アイヌ語で「大きな湖の集落」の意味です。
白老(しらおい)には昔からアイヌ集落があり、
戦後は全国から訪れる観光客でにぎわうようになったそうです。
昭和40年代に入り、これを近郊のポロト湖畔に移設し、
資料館とあわせてアイヌ文化の調査研究・伝承保存・普及を目的とした野外博物館として
整備され、現在の姿になったそうです。
ここで学生たちは「ムックリ」の製作体験学習を行いました。
ムックリの製作体験学習。指導員さんが丁寧に教えてくれました |
完成したムックリ。鳴らし方にはコツがいりますが、ちゃんと鳴っています |
ムックリは、薄く削った竹と紐からなるアイヌの代表的な楽器です。
日本語では一般に「口琴」、英語では「ジューズハープ」と訳されます。
体験学習では彫刻刀や小刀を使い、ムックリを製作しました。
完成後にはムックリの持ち方、鳴らし方、音の変え方などを学びました。
学生たちは製作よりも鳴らし方のほうが難しかったみたい?
この日は札幌まで300キロ以上をバスで移動しました。
札幌では各自散策しつつの自由夕食。
札幌グルメで有名なみそラーメンを食べた学生が多かったようです。
2月18日
この日も良い天気です。
さっそくYSE一行はバスで「ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸留所」へ向かいました。
ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸留所はNHKの連続テレビ小説「マッサン」でも
有名になった日本のウイスキーの聖地。
”日本のウイスキーの父”と呼ばれる創業者・竹鶴政孝が、
ウイスキーづくりの第一歩として選んだ場所で日本のスコットランドと称されています。
ここでウイスキーの作り方を学習し、最後に全員でリンゴジュースを試飲しました。
ニッカウヰスキーの元々の名前は「大日本果汁株式会社」。
この同社の略称「日果(にっか)」がニッカウヰスキーの語源になっているそうです。
今でもジュースを作っていました。
日本のスコットランドと言われる北海道余市町 |
リンゴジュースを試飲しご満悦 |
バスはこの後「小樽」へ向かいました。
小樽では自由散策・自由昼食です。
小樽は古くから港湾都市として発展し「北のウォール街」と呼ばれるほど
歴史的な建造物が数多くあります。
美しくロマンチックな場所も多くデートに訪れるカップルが後を絶たないようです。
海産物に恵まれており、絶品のお寿司が食べられるグルメな街でもあります。
海鮮モノが一番人気だったようです。
小樽で一番有名な場所といえばこの「運河」周辺! |
小樽はグルメの街でもあり、スイーツも豊富 |
バスは次の目的地「白い恋人パーク」に向かいました。
白い恋人パークは札幌を代表する銘菓「白い恋人」の製造工程を
見学できるファクトリーウォークや、ハート型の約14cmの「白い恋人」が
作れるお菓子作り体験工房、チョコレートの歴史やアンティークのカップの展示など、
見どころ盛りだくさんの施設です。
学生はここで白い恋人の製造工程を見学しました。
そのせいもあって、ここでお土産に白い恋人を買う人が目立ちました。
ファクトリーウォークから見る白い恋人の製造工場 |
パークでは白い恋人のチョコレートを練り込んだ 「白い恋人ソフトクリーム」も堪能できました |
白い恋人パークを後にし、新千歳空港へ向かいました。
空路で羽田空港に無事に着き、帰路につきました。
1日目の便で1度羽田に引き返した時はどうなるかと思いましたが、
旅行を終えてみれば波乱あり、ロマンあり、歴史体験、学習体験ありの、
とても有意義な修学旅行だったと思います。
きっと学生達にとって貴重な思い出になったことでしょう。
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