平成23年9月10日 名古屋南山大学瀬戸キャンパスにて、日本情報処理学会組込みシステム研究会主催「ESS飛行船ロボットコンテスト」が行われました。社会人1チーム、大学・大学院7チーム、高専1チーム、専門学校1チームの計10チームでの大会でした。
マイコン・ロボット科のメンバーは「YSE飛行船」というチーム名で参加しました。
チームYSE飛行船↓ 新しいYSEのロゴがよく似合います↓
ピットの様子↓ 大学の先生方に講演する場面も↓
今回の「自動航行競技」は、昨年までと大きく趣向が変わって、10mのコースを2mの高度を保ちながら、離陸―ホバリング-10m直進-ホバリング-演技飛行-帰還、ゴール着陸する競技でした。
離陸後ホバリングしてから前進↓ 折返し点でホバリング後演技↓
参加10チーム中帰還できたのは2チームだけで、私たちYSE飛行船はその1つで結果は「準優勝」。
参加チーム中一番飛行がきれいで、安定しており制御もできていたのですが、獲得ポイントが伸びず、準優勝に終わってしまいました。他の大学・大学院チームはほとんどうまく飛べず、飛行らしい飛行もできずに終わってしまいました。
正直なところ、初日の練習はボロボロでした。昨年もそうでした。他のチームが先に帰る中、最終スクールバスもなくなるなか、それでも会場閉鎖ぎりぎりまで最後まで残り、練習を重ね、不具合を直し、現地の環境にアジャストさせる努力を惜しみませんでした。
帰りは知らない道を長距離歩いて名鉄の無人駅にたどりつきかろうじて22時過ぎに宿に着きました。もう1チーム一緒に帰ってきたチームがあり彼らは夜中の3時までさらにホテルでプログラムを直したそうです。この2チームだけがコースを無事往復飛行することができ優勝・準優勝しました。
最後の講評では、優勝・準優勝チームの勝因が、着実な毎年毎年の継続的な技術の積み上げと蓄積と伝承、現地現場でのトラブル解決力、飛行船や基地局のプログラムだけではなく、それらを取り巻く一切合財の総合力(人間力も含まれる)によるものだと評されました。3.11以降、世界から見直されているしぶとくたくましい日本人の粘り強い頑張り力の原点がここにある。・・・と評されました。泥臭くしぶとくたくましくへこたれずに取り組む「センモンガッコウセイ」への励みになる言葉です。
コメント
凄い! 快挙ですね。おめでとうございます。飛行船は速さについての条件はあるのですか・ 速いと姿勢の制御が難しいとか。方向の制御はモーターのコントロールだけですか?
速い動作は危険です。慣性で行き過ぎてしまい、コントロールが効かなくなります。速さについては、地上の超音波センサーでの現状の位置確認もしながらゆっくり進ませます。スピードを上げるとすぐに進路が曲がってしまいます。左右のプロペラで微調整しながら前進させます。